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基 礎 工 事
工事項目 総2階矩形の建物 不整形2階の建物
面積131.76u 布基礎長さ49.16m 面積140.77u 布基礎長さ63.17m
価格(円) u当り(円) 比率(%) 価格(円) u当り(円) 比率(%)
布基礎 417,860 3,171 100.0 536,945 3,814 120.3
同上フーチンのみ 14,240 108 100.0 15,020 107 98.7
束 石 10,500 80 100.0 12,600 90 112.3
床下換気金物 6,500 49 100.0 6,500 46 93.6
アンカーボルト 5,900 45 100.0 7,600 54 120.6
防湿コンクリート 77,428 588 100.0 92,677 658 112.0
土間コンクリート 9,870 75 100.0 10,185 72 96.6
542,298 4,116 100.0 681,527 4,841 117.6
表中の面積は延施工面積を表し、比率は各項目の数量を延施工面積で除した値をもとに、総2階矩形の
建物を100とした時の対比で表している。 布基礎を見てみると、総2階矩形の建物と2不整形2階の建物
では不整形2階の建物の方が約20%高くなっている。布基礎ののべ長さの差である。 その他、防湿コン
クリートや土間コンクリートは施工する面積に比例している。 基礎工事合計金額を見てみると、総2階矩形
の建物を100とした時に、不整形2階の建物で約18%のコストアップになる。

木 工 事(構造材)
工事項目 総2階矩形の建物 不整形2階の建物
面積131.76u 延間仕切長さ133,050mm 面積140.77u 延間仕切長さ146,918mm
金 額 数量(m3) u当(m3) 割(%) 比(%) 金 額 数量(m3) u当(m3) 割(%) 比(%)
土 台 53,100 0.8048 0.0061 4.38 100.0 64,100 0.9702 0.0069 4.43 112.8
柱 材 327,840 4.0715 0.0309 22.16 100.0 432,740 4.8248 0.0343 22.05 110.9
桁、胴差 116,100 2.6460 0.0201 14.40 100.0 146,500 3.3453 0.0238 15.29 118.3
112,600 2.2366 0.0170 12.17 100.0 125,300 2.4854 0.0177 11.36 104.0
床 組 117,590 2.3598 0.0179 12.84 100.0 123,590 2.4820 0.0176 11.34 98.4
小屋組 94,430 1.8657 0.0142 10.15 100.0 139,360 2.7392 0.0195 12.52 137.4
筋 違 31,280 0.7452 0.0057 4.06 100.0 34,000 0.8100 0.0058 3.70 101.7
その他 170,550 3.6473 0.0277 19.85 100.0 197,905 4.2291 0.0300 19.32 108.5
1,023,490 18.3769 0.1395 100.00 100.0 1,263,495 21.8860 0.1555 100.00 111.5

表中の面積は延施工面積を、比(%)は各項目の数量を延施工面積で除した値をもとに、総2階矩形の
建物を100とした時の対比で表している。また割(%)はそれぞれの総量に対する各項目の割合を示す。
土台の項目の比(%)を見てみると、総2階矩形の建物と不整形2階の建物では不整形2階の建物の方
が12.8%のアップになっている。布基礎ののべ長さの差である。
柱材の項目の比(%)を見てみると、不整形2階の建物が総2階矩形の建物に対して110%ほど上昇し
ているのは、間柱が延間仕切長さに比例して多く必要なためである。
桁、胴差の項目の比(%)を見てみると、不整形2階の建物が18.3%も上昇になっているが、梁を見て
みると4%程度のアップである。 間仕切長さに応じて桁や胴差の長さも必然的に多くなるわけで、建物
形状が不整形になればなるほど間仕切長さが長くなる傾向にあり、この結果が18%ものアップにつな
がっている。桁、胴差と梁の合計で見てみると、総2階矩形の建物4.8826m3に対して不整形2階の
建物5.8307m3、その差0.9481m3、率にして約9%不整形2階の建物の方が多い。
床組の項目の比(%)を見てみると、殆ど同じである。床組の構成部材は、大引、根太、根太掛、床束で
あるが、表の比率は延施工面積での比率である為実態をつかみにくい。床面積(総2階矩形の建物
129.96u不整形2階の建物134.01u)での比率を出してみると、総2階矩形の建物を100とした
時の不整形2階の建物の比率は102.0%となり、不整形2階の建物の方が2%のアップとなる。
小屋組の項目の比(%)を見てみると、不整形2階の建物が37%強増加している。これは屋根面積の差
と言っても良い。
その他の項目には、窓台、まぐさ、胴縁、野縁等が計上形状されている。不整形2階の建物が8.5%の
増加である。要因はこれまで述べてきた内容と同じと見て良い。

屋 根 ・ 樋 工 事
工事項目 総2階矩形の建物 不整形2階の建物
面積131.76u 屋根面積107.24u 面積140.77u 屋根面積145.81u
価格(円) u当り(円) 比率(%) 価格(円) u当り(円) 比率(%)
葺上材 289,548 2,198 100.0 393,687 2,797 127.3
葺下地材 109,384 830 100.0 148,726 1,057 127.3
屋根工事計 398,932 3,028 100.0 542,413 3,853 127.3
たて樋 41,940 318 100.0 50,220 357 112.1
軒 樋 55,920 424 100.0 93,780 666 157.0
あんこう 8,400 64 100.0 11,200 80 124.8
樋工事計 106,260 806 100.0 155,200> 1,103 136.7
505,192 3,834 100.0 697,613 4,956 129.3

表中の面積は延施工面積を表し、比率は各項目の数量を延施工面積で除した値をもとに、総2階矩形の建物を100とした時の対比で表している。
屋根工事計の比率を見てみると、不整形2階の建物は、総2階矩形の建物に比較して27.3%も上昇している。これは明らかに屋根面積の差によるものである。
樋工事についても同様に、不整形2階の建物が36.7%アップである。
屋根工事計と樋工事計の合計では、不整形2階の建物が29.3%アップである。
屋根面積の大小は、構造材や外装工事への影響に連動してくるため、あまり複雑な屋根構成は避けるべきである。

外 装 工 事
工事項目 総2階矩形の建物 不整形2階の建物
面積131.76u 外壁面積183.78u 面積140.77u 外壁面積212.57u
価格(円) u当り(円) 比率(%) 価格(円) u当り(円) 比率(%)
外壁仕上材 643,230 4,882 100.0 743,995 5,285 108.3
外壁下地材 110,268 837 100.0 127,542 906 108.3
軒裏仕上材 28,784 218 100.0 51,728 367 168.2
軒裏下地材 32,382 246 100.0 58,194 413 168.2
外壁・軒裏計 814,664 6,183 100.0 981,459 6,972 112.8
基礎巾木仕上 17,290 131 100.0 24,738 176 133.9
831,954 6,314 100.0 1,006,197 7,148 113.2
(アルミサッシ数) 20ヶ所 23ヶ所

表中の面積は延施工面積を、比率は各項目の数量を延施工面積で除した値をもとに、モデルB(2階建)を100とした時の対比で表している。
外壁仕上材と同下地材の比率を見てみると、不整形2階の建物は、総2階矩形の建物に比較して8.3%のアップである。 これは明らかに外壁面積の差によるものである。平面形状に凹凸が多いことと、バルコニーそのものの壁長さが、長いこと等による。設計上やたらと凹凸を付けたり、デザインによっては、こんなに差が出るという良い見本である。
軒裏仕上材と軒裏下地材の比率を見てみると、不整形2階の建物が68.2%と大幅にアップしている。不整形2階の建物のアップした理由は屋根面積の差と解釈して良い。屋根面積の大小が、構造材や外装工事への影響に連動してくる良い例である。
ところが、外壁・軒裏計を見てみると、不整形2階の建物は総2階矩形の建物より12.8%のアップである。基礎巾木仕上を加算しても同様である。従って外装工事に関しては、不整形2階の建物と総2階矩形の建物は比率的に見て約10%強の価格上昇になることがわかる。 外部の開口部の大きさや数量によって、外壁面積に影響が出る。参考までにアルミサッシのヶ所数を表示した。

以上のように、基礎工事、木工事、屋根・樋工事、外装工事のそれぞれの部材等の変動を見てきたが、この4項目の合計金額で比較してみると、総2階矩形の建物2,902,934円、不整形2階の建物3,648,832円となり、不整形2階の建物が総2階矩形の建物に比較して25.7%の大幅なコストアップとなる。
尚、別添見積書のように、両タイプの本体工事全体で比較すると、総2階矩形の建物 10,399,402円 不整形2階の建物 11,783,258円と総2階矩形の建物の方が不整形2階の建物に比べ1,383,856円約11.7%のコストダウンとなる。





本体工事分析データ(建物単価)
項目 総2階矩形の建物 不整形2階の建物
延床面積 129.96u
(39.23坪)
134.01u
(40.46坪)
延施工面積 131.76u
(39.78坪)
140.77u
(42.50坪)
延柱本数
延間仕切長さ
74本
133,050mm
90本
146,918mm
本体工事合計金額 1,040万円 1178万 差額(円) 比率(%)
坪当り単価 265,058円 291,253円 +26,195 109.9
u当り単価 80,020円 87,928円 +7,908 109.9
m3当り単価 32,886円 34,877円 +1,991 106.1
柱1本当り単価 140,532円 130,925円 -9,067 93.2
間仕切m当単価 78,162円 80,203円 +2,041 102.6
(表の見方)
分析データ@の表中の比率は総2階矩形の建物を100とした場合の比率です。
1.坪単価とu単価で見てみますと、不整形2階の建物が総2階矩形の建物より約10%の価格アップです。
2.m3単価で見てみますと、同じく不整形2階の建物が総2階矩形の建物より約6%の価格アップです。


本体工事分析データ(工事項目別見積書)
工事項目 総2階矩形の建物 不整形2階の建物 差額(円) 比率(%)
金 額(円) 割比(%) 金 額(円) 割比(%)
仮設工事 606,256 5.8 688,167 5.8 81,911 113.51
基礎工事 562,468 5.4 703,639 6.0 141,171 125.10
木工事 4,383,617 42.2 4,888,138 41.5 504,521 111.51
屋根工事 302,416 2.9 411,184 3.5 108,768 135.97
外装工事 851,480 8.2 1,034,781 8.8 183,301 121.53
板金工事 121,695 1.2 300,110 2.5 178,415 246.61
左官工事 116,623 1.1 117,485 1.0 862 100.74
タイル工事 255,020 2.5 223,740 1.9 -31,280 87.73
内装工事 1,131,900 10.9 1,144,419 9.7 12,519 101.11
金属製建具工事 1,012,080 9.7 1,136,880 9.6 124,800 112.33
木製建具工事 480,200 4.6 458,000 3.9 -22,200 95.38
ガラス工事 154,264 1.5 182,200 1.5 27,936 118.11
塗装工事 147,388 1.4 186,435 1.6 39,047 126.49
雑工事 273,995 2.6 308,080 2.6 34,085 112.44
合計金額 10,399,402 100.0 11,783,258 100.0 1,383,856 113.31
(表の見方)
割比(%)は本体工事合計金額に対する各工事項目ごとの割合を示します。
この比率は例えばあらかじめ総工費が決まっている場合に、各工事毎の金額をはじき出すのに便利です
比率(%)は総2階矩形の建物を100とした時の対比です。
★マーク(基礎・木・屋根・外装の関連工事)の合計が本体工事全体に占める割合は約60%になります。

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